久しぶりの大阪は雨で…

でもヒナと歩く帰り道はそない苦でもなく…

帰ったら言葉足らずやった事やら

なんで見に来てくれへんかったんかとか

ちゃんと話して…そや久しぶりにデートしよ…

二人だけで…って二人なんは当たり前やけど

たまにはの仕事の話聞いたり

昔の話したり

これからの事とか…

少し…

進められたら…

きっとまだ約束しかできひんけど

ちゃんと話せば安心さしてあげられる

ヒナが一応励ましの言葉ともとれる一言を放ってニターと笑て奥に入って行った

ふぅーーーーー

―ガチャ―

いつもなら

多分

なんとも思わんかったやろ…

『おかえり』

なんで…すばる…がおんねん…

『おかえり…』

すばるは俺と目を合わせずそう言うと

『ほなね』と部屋を出て行った

いつもと変わらん部屋にどこかよそよそしい二人…

『お疲れ様…』

『うん』

やっぱりうまく言えんその歯がゆさと

何か喋ったらまた傷つけてしまうかもしれん不安が俺を余計に黙らせて

また…そんな顔をさせてしまった…

アカン…

それから大阪の舞台に向けて必死に稽古をしてる時

仕事から帰って部屋に直行したらびっくりしたが引き出しに何かを隠した…

俺とに限らずこの家で暮らして行くのにおのずとできたルールがあって

覗き禁止…

これは風呂とか携帯とかとにかくなんでも覗く事は禁止なんや…

もちろんこの時隠したそれが気にならんかったわけじゃない

でも決めた事は守る主義やし

多分もそれを見られるとは思ってない

その数日後…あれはーなんでやったっけ?ふて寝した…すばるとヒナと喋った夜や…

すばるがついにを好きな事俺らにちゃんと話してくれて

分かってただけに何とも思わんかった

ん?そんなわけがない何も考えれんかった

でもすばるを見る事ができんかって窓の外ばっかり見てたっけな…

『ヨコじゃなかったらもうとっくに奪ってるわ…どんな手つかってでも…』

堂々とそう言うすばるは今まで見てきた中で一番かっこよくて

その真っ直ぐさゆえに今まですばるに気をつかってた俺の方が恥かしいような気さえしてきて…

長い間喋ってたけど最後に

『約束守ったってな?』

結構な量を飲んでるヒナが切ない顔で言うもんやから

俺は俺の中の疑問を飲み込んだ

約束?

『お前約束したん覚えてへんのか?卒業式の日や!より幸せにしたる言うたやんけっ』

すばるの口から懐かしい名前が出てきた…

… 』

そうか…そうや…俺あの時…

自分の彼氏を好きって言ってる友達の協力をするなんてアホちゃうかって…

そんな事でなんで殴られたりすんねんってめっちゃ愛しくなって…

絶対より幸せにしたるって言ったんや…

結婚するんやって…』

『…結婚?』

『別になも結婚したいって思ってるかどうかは知らんで…でもな、あいつ…傷つけてしまった償いにには幸せになってほしいって思ってたみたい。あいつそう言う奴やろ?でもな多分その向こうに自分の幸せ重ねてたんちゃう?』

で、より幸せかどうか…か

幸せなわけ…ないわな…

気がついたらヒナが寝てしもたから俺は部屋に戻った…

ベッドでぐっすり眠るを久し振りにじっくり見てたら

ふと目に入った引き出し…

こいつあん時何隠したんやろ…

開けてみたら…

請求書やら通帳がきちんと整理されてて

その中に薄いピンクの封筒…

からの結婚式の招待状や…

俺にはバレたくなかったんや…

そらそうやな…

背中向けの俺にの幸せに追いついてない事知らしめてもどうしようもないもんな…

中を見たら欠席に丸をつけた出されてないままのハガキが出てきて

そっと元に戻した

卒業式の約束か…

なんでやろ…卒業式言うたらあの曲が浮かんでくる…

式で歌ったんやったけな?

俺はCDの棚の中から1枚とりだしてヘッドフォンで聞いた

『そっか…すばるがあの日…歌ってたんや…』


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20091214再